ノマドでモーション制作
職業モーションデザイナーであれば、職場以外の環境でモーションを作る機会などそうそう無いですよね。在宅の可能性もありますが、ほぼ守秘義務のある仕事ですので、クローズされた環境で仕事を行うことが基本とされております。
では、趣味や勉強ではどうでしょう。日頃の単純作業、今日は気分転換にカフェやコワーキングスペースでモーション作業なんて自由があってもいいのでは?
ちょっと前までは、MAYAがまともに動くノートPCといえば、3Kg近い、17インチのバカでかいワークステーションしか選択肢はありませんでしたが、今では軽いノートPCでも動きます。
時代はかわりました。ノマドでモーション制作。ノマドで3DCG制作。ノマドでゲーム制作。そんな時代はもうとっくに来ていました。
実際にやっている人を、見たことも聞いたこともないけれど・・・ やれば出来る!?
と、いうわけで、私は今、地元のコワーキングスペースに来て、モーション制作をしております!
ここからはコワーキングスペースにおける、ノマドモーション制作のメリット・デメリットなどの感想レビューしていきますよ。
今回利用した施設は千葉県松戸市内にある「バナナクラスター」さん。
松戸の3DCG映像会社(株)ディッジさんオフィスのすぐ近くです。
ポップなデスクが明るい印象を演出。カフェミュージックが控えめに流れ良い雰囲気です。
席選びで重要なのは、「椅子」であると個人的に思っていますでの、座り心地の良い椅子の席をキープ。
当然のごとく、電源タップにwifi完備です。
さて、さっそくMAYAを立ち上げて作業を開始しました。出先ということで、今回は守秘義務のない社内用と、学校依頼の学生作品品評の仕事になります。
使用しているPCはsurfacePro3 Corei5版です。4年前の2in1PCですが、MAYA2015は問題なく可動、60fpsをキープして、MoxRigを動かせております。
しばらく順調に作業していたのですが、途中でディスプレイを借りられることに気づきました。ケーブルも各種取り揃っております。
快適さ倍増。もはやオフィスと変わりない。
さらに3時間経過。カフェBGMといつもと違う環境で気持ちよく集中して作業ができました。他の業務が入る余地がないので、はかどり方がオフィスの非ではありません。
実は2年ほど前、デスマーチまっしぐらの案件がありました。その時は守秘義務のほぼ無い案件だったので、コワーキングスペースを1ヶ月ほど利用し3ヶ月分を一気に取り返し、無事納品させたことがあります。
他の事務作業や会計業務など疎かになってはしまいましたが、環境を変えなければ、到底達成できない物量でしたので、ノマドで作業したことは正解でした。
環境を変えるメリットは、
- 集中力の確保で捗る
- 違う環境で楽しい気分で作業
- なにか新しいアイデアで出るかも!
- 通勤時間の短縮
など、個人的な気分の向上がすべてかと思いますが、十分メリットを感じます。
逆にデメリットも大いにあります。
- 守秘義務のある業務は難しい
- 基本ノートPCの小さい画面での作業になる
- 社内ネットワークへのアクセスが難しい
- 社内雑務や、同僚とのコミニケーションが疎かになる
- 非常に重いデータを扱う場合は、ノートPCのスペックでは対応できない
デメリットは仕事に関することがほとんどですので、趣味や学生の作品つくりにおいては、かなりおすすめできます。
今回はモーションの仕事ですが、モデリングやプログラミング、unity、Unrealなどを使ってのゲーム制作にでもノマドは有効そうです。
IT系のものづくりは、気分が大事ですので、たまには家や会社から飛び出して、違う環境で制作してみるもの面白いかと思いますよ。