EF12      2013.08.01

【EF12】ライティングの設定をする 1

EF-12という、3D格闘ゲーム制作ツールがあるようです。

EF-12のステージライティングはテキストで指定します。
メモ帳などで開いて、パラメータ一つ一つを手打ちしていきます。

編集するファイルは data/stg/ステージ名/env/ほげほげ.iniです。
今回は作りかけのゾンビステージを使い、各パラメーターの役割を解析していきます。

、ベースとしているのは、デフォルトステージのデフォルトライティング 「SetEnv0.ini」です。昼間のライティングですね。
このSetEnv0.iniを直接書き換えていきます。
デフォルトライト

、ファイルを開くと文字列が沢山表示されています。設定項目は大きく分けて
「天光」 「大気」 「環境光」 「天影」の4つです。一つずつ見ていきましょう。
デフォルトライト

、「天光」は、メインライトとのことですね。ライトの種類は選べません。たぶんディフューズライト。照射、反照、高度などを設定します。

 ■照射 : メインライトの色です。3色全部0にすれば暗闇になります。輝度は変化がなくてよくわかりませんでした。範囲は0~1で充分なのですが1以上の数値も受け付けているようです。
デフォルトライト

 ■反照 : 地面からの光の照り返しです。下から照らすライティングではここの数値を上げると良いでしょう。範囲は0~100くらい。効果的に見せたければ10以上あげる必要がありそうです。
デフォルトライト

■高度と方位 : 光源の高度と方位です。高度を高くすると影は短くなり、低くすると影は伸びます。高さを0にすると光源が地面に埋まってしまうので暗くなります。
方位は影の方向です。0は1Pの後ろ(画面左)に影が伸び、90は画面奥に影が伸びます。
デフォルトライト

■明暗 : どうやらコントラストのようです。
デフォルトライト

、次は「大気」の設定です。ここは専門用語が強すぎて理解に苦しむところですが、一つ一つどのような効果があるのかを調べます。

■色 : 範囲は0~1のようです。色が変わらない場合は濃度の設定が関係するかもしれません。輝度の影響は不明。
デフォルトライト

■濃度 : 大気色の補色を画面奥から乗算していくようです。0にすると、補色は適用されず、すべての範囲が大気色になります。1にすると、奥のほうから補色がうっすら現れ、5にすると 補色がカメラ直前にまで迫る。
例えば大気成分の色を赤としたら、補色はシアン(加法混色)になります。濃度を5にすると、カメラを中心に半径5メートルは赤でそれ以上は、赤の補色であるシアンになります。
デフォルトライト

■濃度補正 : 補色を全体的に乗算するようです。濃度が1の場合0.5にすると、全体的に少し補色が乗算されます。
10にすると、非常に濃い色の補色が乗算され、コントラストが無くなります。濃度が0の場合は何の変化もありません。効果は濃度と比例します。
デフォルトライト

■濁度 : 天光、大気、すべてに黒を乗算していくようです。数値を上げるほど黒が乗算されます。濃度が0でも効果はあります。
デフォルトライト

■離芯率 : 補色に白を乗算していくようです。数値を上げるほど白が乗算されます。濃度が0では効果はありません。
デフォルトライト

■レイリー係数 : 出ました専門用語!ここはよくわからないので画像からイメージしてください。近い言葉で「レイリー散乱」というのがあるようです。「光の波長よりも小さいサイズの粒子による光の拡散、空の色が青いのはレイリー散乱によるもの。夕焼けが赤いのは、太陽と観測者の距離が長くなり、赤の波長が届きやすくなるため」だそうです。何言ってるのかわかりませんが、フォグの設定によさそうです。濃度、インスキャット及びエクスティングが0では効果がないようです。
デフォルトライト

■ミー係数 : 雲が白く見えるのはミー散乱によるもの。とかそんな感じですかね。光の波長よりも大きいサイズの粒子による光の拡散。なるほど離芯率を強める効果のことですね。インスキャット及びエクスティングが0では効果がないようです。
デフォルトライト

■インスキャット : フォグの設定に使えそうです。レイリー係数、及びミー係数がないと効果がない。レイリー係数に数値があれば、奥のほうから白みがかってくる。とかなんとかって家の猫が申しておりました。
デフォルトライト

■エクスティング: ご想像におまかせします。
デフォルトライト

次回につづく

AUTHOR

sumioka