企画:即戦力を目指そう ~簡単なモーションコネタ~ 第十回(最終回)「ブロッキング」
■企画:即戦力を目指そう
以下のような人たちのために、モーションのコネタを書いていきます。
・新人としてモーションデザイナーになったけど、度々先輩に聞くのは申し訳ない、基本的なことか
もしれないから聞きづらいな、という方
・これからモーションをはじめる方
・独学で勉強している方
●第十回目(最終回)は、「ブロッキング」です。
ブロッキングというのは、ポーズを適当なタイミングに配置して大体の流れを作ってしまうことです。
ポーズ間は補間はしないで基本的には絵だけで流れを伝えるものです。
例えば攻撃モーションだったら、最初のポーズ、溜めポーズ、ヒットポーズ、終わりのポーズ、とかです。
どんなモーションを作ろうとしてるのかが伝わればOKです。
ポーズがカッコ悪ければその段階で修正できますし、自分のイメージが間違っていないか確認することができます。
そしてこの確認できることが、ブロッキングを作る最たる意味です。
というのは、言葉や文字ではしっかり伝わらないことがあり、仮に時間をかけて作ったモーションが意図から違ったりした場合、
その時間は無駄になりテンションもすごく下がります。
経験した方ならわかると思いますが、作り直しほど辛いものはありません。
もしこれが防げるなら、その無駄だった時間を有効に使うことができます。
自分の担当分のクオリティを上げたり、仕事も進み評価も上がると思います。
○おわりに、
このブロッキングの最大の壁は、人に聞く、ということです。
あまり人に聞くのが得意じゃないとか、ブロッキングは見てくれない、とかあると思います。
前者は勇気を出して聞いてください。その労力に見合う効果があります。
後者は、補間のポーズを増やしたりブロッキングの精度を上げてごまかしてみてください。
その分大変ですが、確認しないよりはいいと思います。
私はこれが最も大事なことだと思い、最後に書く事にしました。
少しでも修正、作り直しが減ればいいと思います。
以上でこの企画は終わりです。読んでくれた方ありがとうございました。